第1話 未完成交響曲 こうへいの音楽体験の原点

(1996年10月17日掲載)

(1997年9月7日シューベルト全作品目録へリンク)
(2005年10月9日シューベルト全作品目録リンクURL変更)
(2008年6月22日シューベルト全作品目録リンク切れのためリンク廃止)


母がクラシックの小品が好きだったもので、最初のレコードはドボルザークのユーモレスクでした。
誰の演奏かは、もちろんおぼえていません。小学校の4年か5年の頃だと思います。
最初に生に接したのは、どこかのブラスバンドでした。
これは曲もおぼえていません。でも、そのときの感激は未だに忘れていません。

最初に真剣にやった楽器は、小学校の「たて笛」でした。
本当は、トランペットかクラリネットをやりたかったのですが、下町、それも昭和30年代なので、楽器のある家なんてほとんど無かった頃、これは叶わぬ願い。 その代わりが「たて笛」だったのですね。一生懸命練習したので結構うまくなりました。

というわけで、もともと音楽は好きだったのですが、中学へ入ったときに決定的な出会いがあります。
中学校は地元の学校へ行かず、中学受験をしたのですが、そこで一気に環境が変わりました。
1学期のはじめにクラスの歌を作ることになり、何組かに分かれてどこかの家に集まり、作詞・作曲をするのです。
そして、こうへいの行った家にはピアノがあり、なんとそこの中学1年の男生徒が当たり前のようにピアノを弾くのです。
驚いたことに、彼は、私の詞に曲をつけてくれました。カルチャーショックとは、こういうことを言うのでしょう。

そんな学校ですから、音楽教育のレベルは高かったのだと思います。
夏には、公会堂を借りて、演奏家を招き、自分たちも練習して演奏したりするコンサートを開いていたのです。
ある日、校舎の横を歩いていると、音楽室からこれまで聴いたこともないすばらしいメロディが聞こえてきます。
選抜メンバーがコンサートの練習をしていたのです。
ヴァイオリンあり、ハーモニカあり、アコーディオンありの不思議な編成なのですが、初めて聴く生のヴァイオリンを中心とする旋律は思わず立ち止まってしまうほどでした。

このときの曲が未完成交響曲の第二楽章の最初の部分だったのです。
初めて曲を聴いた古い木造校舎と、コンサートの行われた公会堂が思い出されます。

気に入っているのは次の2枚です。最近、あまりCDを買ってないので古いのばかりですみません。
どちらも、LP時代に初めて聴いたものです。

交響曲第8番「未完成」 D759 フランツ・シューベルト

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