こうへいの音楽夜話 第8話 −巨人− 若いときのクラシック

(1997年6月7日掲載)

音楽夜話ファンのみなさま、大変お待たせしました。
ここのところ、システムアナリストサロンの準備で忙しかったため、久々の更新になってしまいました。
さて、先日は若いときの歌についてお話ししましたが、今回は若いときのクラシックです。
これ、筋書き通りです。

さて、この曲に出会ったのは、タイトル通り若いときです。
XX年前、こうへいが大学4年の冬です。
当時、マンドリンクラブでギター弾きだったこうへいは、最後の演奏会を終え、あとは卒業を待つだけの年末でした。

若い頃の燃え方はみんな激しいものですね。それだけに燃えた後の虚脱状態も大変なものです。
そのころのこうへいはほとんど無気力、ひたすらボーッとしてました。
好きなはずの音楽も、何を聴いても面白くなく、何かいい曲はないかと、当時手に入れていた、CBS
(もうCBSコロンビアだったかCBSソニーになっていたかも憶えていません)のBESTクラシック100の音のカタログ−要は100曲のさわりだけ集めたLP−で手当たり次第に探していたときにこの曲を見つけました。
良さそうだなと思ったのですが、なにせさわりだけ、貧乏学生のこうへいとしては、すぐにLPを買いに行くわけにもいきません。

ところが、出会いとはこんなものでしょう。それから数日後、FMファンの番組表を見ていたら、なんとあるではないですか。
それも全く同じ演奏で。
早速聴きました。
ご存じの方もあると思いますが、この曲は、さすらう若者の歌という、それこそ若いときの歌のモチーフを題材にしており、その時のこうへいの気分にぴったりだったのです。
一度に気に入ってしまい、すぐにLPを買いました。

それから2週間、本当に毎日聴きました。若かったですねぇ。
後にも先にもこんな聴き方をしたのはこれだけす。
それから2枚同じLPを針音で聴きにくくなるまで聴きつぶし、CDになってからはつぶさずに今に至ってます。(CDをどうやって聴きつぶすんじゃ)

そして、この曲は、こうへいが一番生演奏を聴いたクラシックでもあります。
就職して貧乏学生を卒業してからは、Lマガジン(今ならぴあか)で、この曲の演奏会を見つけるたびに聴きに行ったのです。
いろんな指揮者で、いろんなオーケストラで聴きましたが、どうしても聴けない組み合わせが、最初にこの曲に出会ったときの組み合わせ、ご紹介したCDの演奏です。
出会ったときにはこの世にいない指揮者ですから。


マーラー 交響曲第1番 巨人 CBS SONY 35DC90
ブルノ・ワルター指揮 コロンビア交響楽団


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