こうへいの音楽夜話 第23話

イムジン河 −34年の歳月を越えて−

(2002年4月14日掲載)

以前に、2週間毎日聴いたマーラーの巨人の話をさせていただきました。
また、夜の停車駅で聞いて、テープを聴きつつ8年間CDを探し回った「けやき」のテーマもありましたね。
今回は、似たようなところもありますが、桁違いです。

とにかく一度聞いたら忘れられない曲というのがあります。
それが、まだ青い10代のころならなおさらです。
そんな忘れられないような曲が、2、3度聞いただけで2度と聞けないとなったらどうでしょう。
ラジオで何度か聞いて、レコード(CDではありません)の発売を心待ちにしていたのですが、直前に発売中止となりました。
発売中止の理由は、政治問題の種にされやすいという理由だそうです。
その後、放送でも流れることがなく、幻の曲となってしまいました。
それが今回のタイトル曲「イムジン河」です。

イムジン河は、朝鮮半島38度線を流れる河、その河を自由に飛び交う水鳥に、帰ることができないふるさとへの想いを託す歌詞です。
後になって異なる訳詞で流れたことがありましたが、やはり違う歌です。
放送もされないと知り、忘れないうちにと歌詞を書き留めたことが思い出されます。
今はそのノートもありませんが。

昨年の暮れ、紅白の出演者と曲名を書いた新聞を見て、驚きました。
「イムジン河」の曲名があったからです。
半信半疑でしたが、本当にイムジン河でした。
ただ、字幕ででている訳詞が違います。やはりこれでは違う曲です。

年が明け、今月、久しぶりに@niftyの昭和20年代フォーラム(昭和20年代生まれが集まっているネット)を見に行ったら、なんと「イムジン河買いました」なるアップが。
そして、34年の歳月を越えて、あの歌詞のイムジン河にであったのです。


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