こうへいの音楽夜話 第27話

ジムノペディ第1番 −聞かされる音楽は騒音?−

(2003年7月1日)

これまで音楽夜話をご愛読いただいた方は、ときどき現代音楽の話が出ているのにお気づきだと思います。
ただ、これはこうへいが特に現代音楽に造詣が深いわけでも何でもなく、ただ、「好きな曲は好き」という単純な発想ですから、理論的なことはわかりません。
「新しめのものも聴いてるよ」という程度の話です。
今回のタイトル曲であるジムノペディ(正確には3つのジムノペディのうちの第1番)の作曲者であるエリック・サティは、時期的には現代の作曲家ではないのでしょうが、半端な現代曲より現代的な?曲が多いため、単純な音楽好きであるこうへいにはなじみにくいところもあり、よく聴くのは、タイトル曲だけです。

愛読頂いているかたにはおなじみの「夜の停車駅」の1983年2月6日放送分「ロボット」の冒頭にでてくるのがこれで、人気のない工場の雰囲気によくあっています。
上品で、どこか神秘的で大好きなのですが、好き嫌いにかかわらず、一番多く「聴く」というか「聞かされる」メロディになってしまいました。
というのは、最近携帯電話を買い換えたら、それまでの単音の着信メロディから、40和音とかになっていて、騒々しいのなんの。
普通は、バイブレーションだけにして、音は鳴らないようにしているのですが、ポケットから出しているときなど、音でないとだめなときもあるわけで、なるべく無難なのを選んだのがジムノペディだったわけです。

ということで、毎日ジムノペディを聞かされているわけですが、それにしても、最近の携帯電話の着メロって音が大きすぎませんか。
着信音だから、聞こえないとまずいのだろうけど、街中で、急に大きな音で、しかもあまり好きでない音楽が鳴ると、決して愉快ではありません。
ずいぶん前の雑誌の記事なので、誰の発言だったかわかりませんが、あるヨーロッパの指揮者が、
「日本は、レストランやデパート、ビルなど、街中のほとんどでBGMを流している。聴きたくないときに聞かされる音楽は騒音に過ぎないのに」
と話している記事を読んだことがあります。
そのときは、何となく嫌みな発言だと思ったのですが、街中で鳴り響く着メロを聞いて、ふとこの記事を思い出しました。


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